ビブリオバトルのまとめ
12月2日の活動時にビブリオバトルを行いました!
ビブリオバトルというのは、参加者が読んでいて「面白い!」と思った本を持って集まり、その本の内容について発表します。
そして、参加者全員の中でどの本が一番読みたくなったのかを決める本の紹介プレゼンゲームです!
今回は7人の方に出場してもらいました。
そしてその7人の方にプレゼンした本の書評を書いていただきました!
下記にリンクを貼らせていただきます。
ビブリオバトル①『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?(高橋政史著、かんき出版)』 - 明治大学マーケティング研究会 Research Blog
ビブリオバトル②『「魍魎の匣」 京極夏彦 講談社』 - 明治大学マーケティング研究会 Research Blog
ビブリオバトル③『「商売の原点」 鈴木敏文』 - 明治大学マーケティング研究会 Research Blog
ビブリオバトル④『「モモ」ミヒャエル=エンデ(ドイツ)』 - 明治大学マーケティング研究会 Research Blog
ビブリオバトル⑤『君の膵臓を食べたい』 - 明治大学マーケティング研究会 Research Blog
ビブリオバトル⑥「手にとるように社会心理学がわかる本」 - 明治大学マーケティング研究会 Research Blog
ビブリオバトル⑦『エディー・ジョーンズ コーチングとは信じること』 - 明治大学マーケティング研究会 Research Blog
以上7冊の本です!
ビジネス本から小説まで幅広いジャンルが揃っております。
読書の秋は終わりましたが、1年中読書は出来ます。
読書の習慣をつける第1歩として、こちらの7冊、読んでみてはどうでしょうか?
今回の活動の様子はこちらをご参照ください。
「ビブリオバトルって何なの?もっと知りたい!」という方はどうぞこちらも。
ビブリオバトル⑥「手にとるように社会心理学がわかる本」
これは一冊の魔法の本であるとおもう。
プレゼンが上手になる魔法
コミニケーションをとるのが上手になる魔法
人を説得することができるようになる魔法
などが使えるようになる本である。
この本は題名からしてもそのようなものには縁遠いように思われる。しかし、少し考えてみてほしい。
社会とは何から構成されているのか。お金、法律、その他様々なものから構成されている。そして、最も大切な要素に「人間」がいる。人が2人以上揃うとそこにはコミュニティーができ、社会が構成される。
社会とは大きさを問わず、人間が欠かせない構成物なのだ。
その社会の心理を学ぶということは、人を学ぶということだ。
人を理解できれば人を操れる。人を操れるならば社会を操れる。
私達は社会で生きている。社会で少しでも優位に立ちたい、いい稼ぎを得たい、と思うのであればこの本は欠かせない存在であるだろう。
この本は社会心理学の入門書にすぎない。
しかし、読む人の使い方によって、ただの無意味な本にもなりうるし、最高の魔法書にもなりうるのである。
ビブリオバトル⑤『君の膵臓を食べたい』
グロテスクな題名、爽やかな桜の表紙、帯に書かれている「涙する」という言葉、この3つがどのように繋がっているのかを知りたいと思ったのが、私がこの本を手にしたきっかけだ。
登場人物は、
クラスの中心人物で友達もたくさんいる人気者で、
膵臓の病気のためにもうすぐ死んでしまう女の子と
彼女とは正反対の人物、友達もいない、性格も暗い男の子。
そんな正反対の位置にいる2人が、病気をきっかけに出会う。
病気のせいで普通に恋をする時間がないというもどかしさが、この本の1つのポイントだ。
さらに、この男子生徒の名前は最後まで明かされない。
彼に対して相手がどのような印象を抱いているかを彼自身が想像して、彼が当てはめている。
例えば、【秘密を知っているクラスメイト君】や【地味なクラスメイト君】など。これが、彼と彼女の関係性や、彼と周囲の人々の距離感を効果的に表している。
自分が傷つく前に先に自分を下にすることで、自分を守りたいかったからかもしれない。
そこに共感する人もいると思う。
ラスト40ページで題名の本当の意味、表紙の意味、男子生徒の名前の表記の意味が知ることができた。とても悲しく切ない物語だが、どこかスッキリする、暖かい物語である。
高校生活を終え、大人になる途中の大学生にぜひ読んでほしい。