ビブリオバトル③『「商売の原点」 鈴木敏文』
この本は日本最大の小売りチェーンであるセブン&アイHDの鈴木敏文氏が書いた本です。
どうすれば、商品が売れて経営がうまくいくのか?その原点となるものが書かれています。
この本の核となる2つの原則として「基本の徹底」と「お客様の購買心理」があげられます。
「基本の徹底」では、品揃え,鮮度管理,クリンネス,フレンドリーサービスという4つの基本項目をしっかりとこなすということが大事であると書かれています。
そのうえで、自分から何がそのとき必要なのかを判断し、自主的に行動をしていく必要があると書かれています。
「お客様の購買心理」の点では、日々変化するお客様のニーズを相対的な価値判断を行って見極め、それに応えていくことが繁盛するための必須条件と書かれています。
私がこの本で一番心に残った言葉は、「周りに競合店ができればより自店の質の高さが証明される」という言葉です。
普通の経営者なら、周りに競合店ができることは顧客を取られることに繋がると考えてあまり好ましくは受け取らないでしょう。
しかし、自分達がやっていることに絶対の自信があるからこそこのようなことが言えるのです。
商売には突飛な発想も必要ですが、やはり、基本基礎の徹底が必要であり、それを続けることが大事なのだということを再確認させられた本でした。
本というのは人それぞれ感じ方が違うので、是非一読して感想を聞かせてもらいたいところです。