世界② マクドナルドの現状と課題について
★マクドナルドのかつての成功と失敗
☆はじめに
最近、(投稿者が)頻繁に利用していたマクドナルドの岩本町店が閉店してしまった。
マクドナルドといえば、店舗数の多さ、価格の安さで有名なチェーン店舗である。
だが、経営の不振や以前の不祥事で業績の悪化などの話も耳にする。
今回はマクドナルドの現状と課題についてリサーチしてみようと思う。
☆モスとの比較
・圧倒的店舗数と立地戦略
マックの店舗数は3686 モスは1776である。(世界店舗一位はサブウェイ)
ターゲットを駅前の不特定多数の客ではなく地元の固定客に絞り、立地が悪くても行列するような地元の名店、評判によるリピーターを目指すモスバーガーに対し、常に時代に合わせた一等地に店を構えるマクドナルドの立地戦略は1971年に1号店が銀座・三越の一階にオープンした時から変わらない。
・価格
だが、最近は、マックが昼マックを廃止して値上げをした影響で、
◎マクドナルド
フィレオフィッシュ360円 チキンフィレオ380円 てりやきマック360円 ベジタブルチキン380円
フィッシュバーガー340円 チキンバーガー320円 てりやきバーガー360円 モス野菜バーガー360円
と、さほど変わらない値段となっている。
※但し、モスのクーポンは30円程度の値引きがほとんどなのに対しマックのクーポンは100円以上お得なクーポンもあったりする。
☆製品提供と製品開発
次にスピードの問題。
競合モスバーガーは質の良さとおいしさ、つまり「デキタテ感」を提供するために、オーダーをお客からもらってからつくるのでどうしても時間がかかってしまう。
マクドナルドは客数の時間による変動に併せて作り置きをしてスピーディーに商品を提供する。この場合、「デキタテ感」が損なわれてしまうが、ファストフード店にとってスピードは重要なポイントであるので、やはり、ある程度の品質と味を素早く提供できる点でほかのファストフード店よりも優れている。
・毎年のヒット商品
●メガマック(2007年)
●クォーター・パウンダー(2008年)
●シャカシャカチキン(2008年)
●チキンタツタ(2009年復活)
●テキサスバーガー-Big America(2010年)
●テキサス2バーガー-Big America2(2011年)
☆ファストフードの「食事化」を促すメニュー
次に、ポテトや飲み物などがその理由のひとつに挙げられる。
マクドナルドでハンバーガーだけを単品で買うお客は少なく、多くはポテトや飲み物、その他の低価格どおりの商品まで連れられていっしょに購入するケースが多い。
さらにこれらは原価率が非常に低いのがミソ。したがって、ハンバーガーが売れれば売れるほど利益が拡大するのである。
さらに、「バリューセット」である。「バリューセット」は9ヶ月間で2億食という驚異的な記録を残した。マクドナルドは87年に「サンキューセット」で390円のセット、88年に「サブロクセット」で360円のセットを投入してきた。
しかしこれは、バリューセットに先駆けて試験的に行われてきたという理由だけではない。マクドナルドの狙いは、「食事化」への誘導・定着にあった。
ハンバーガー単体では、どちらかというと、おやつに近いだろう。そこで、先にあげた2つのセットメニューにより「食事」としてハンバーガーを食べるということを刷り込もうとしたのである。
そして、94年に「バリューセット」が登場し、大成功を収めたのである。
(画像はマクドナルド一号店の開店当時の様子)
☆まとめ
今回のリサーチの結果として、マクドナルドは過去に目新しいハンバーガー文化の起点として一等地をはじめとした店舗展開。または、早い安いを基調としたファストフード展開の先駆けとしての役割を持っていた。
だが、近年ライバル企業により、業界一位の座は徐々に低下しつつある現状も見過ごせない。
なぜ、そうなったのか。 次回は失敗例についてリサーチしたい。
(引用元)http://systrat.co.jp/abreak2/20130601.html
http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~yada/class/kiso00mac/m_4.htm